
2021年が始まりましたね。
年始は「今年こそ◯◯!」と意気込む時期。中でも「英語を上達させたい」と考える人は、とても多いのではないでしょうか。
ということで、今回は今年こそ英語学習に力を入れたいと考えている皆さんに向けて、おすすめの英語学習法をご紹介します。
今回は、Voicy公式の英語ニュースチャンネル「Voicy News Brief with articles from The New York Times」でパーソナリティを務める7人のバイリンガルスピーカーにおすすめの英語学習法を伺ってきました。自分に合う英語学習法を見つけて、是非参考にしてみてください。
もっと詳しく知りたい!という方は、それぞれの放送を聞いてみてくださいね。
目次
おすすめ英語学習法①コピーで英語のリズムに慣れよう
おすすめする人

山本かおり
Voicy News Brief 月曜担当。
2児の母であり、英語講師/ナレーター。幼少期と大学時代をオーストラリアのシドニーで過ごす。
シャドーイングとどう違う?コピーの効果とは?
英語が聞き取れない理由のひとつに英語のリズムに慣れていないということがあります。インプットとアウトプットが大切なので、自分の好きな物を「見る」「聴く」そして「コピーする」というのをやってみてください。
コピーは真似をする対象の人が話し始めたのと同じタイミングで、同じ内容を話し出します。抑揚や間もできるだけ同じにしてください。スピーチなどの動画に合わせて話すのがおすすめで、スクリプトを見ながらでもOKです。1回ではできないので、何回もやりましょう!シャドーイングは、発せられている音声を聞きながら、数秒遅れてそれと同じ音声を出すというものなので、コピーとは少し違います。
コピーの場合は、言葉をなぞるだけでなく、感情をのせて説得力を持って相手に伝えようとするのがポイント。コピー対象の気持ちまで真似することで、自分でその言葉を使えるようになりやすいです。
脳の働きを理解して暗記を仕組み化
脳は重要じゃないと判断した事をどんどん忘れていきます。これは大事だよと脳に働きかけないと記憶として定着しない。エビングハウスの忘却曲線という研究があって、人は覚えた事の4割は20分で忘れ、1ヶ月後には80%忘れると言われています。
そこでおすすめなのが、リマインドを送ってくれるRemindoというアプリです。わからない単語とその意味、リマインドを送るタイミングを設定することで、ちょうど忘れてしまいそうな時にリマインドを送ってくれるので、記憶の定着に役立ちます。
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Tesla Hit 2020CarDelivery Goal & 2021年おすすめ英語学習法①
Voicy News Brief
Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法②好きな映像作品を小説で読もう
おすすめする人

岩崎MARK雄大
Voicy News Brief 火曜担当。
舞台俳優、通訳、イングリッシュ・コーチ。14歳までカナダのトロントとアメリカのニューヨークで育ち、帰国後、東京大学で英米文学を学ぶ。
語彙力アップに効果的な映像+テキストの勉強法
「好きな映像作品の原作を読む」のがおすすめですね。イメージ・世界観が既に頭の中にあるので、それが詳しく書かれているとどうなるのか知りたい!というモチベーションに繋がります。
映画のスクリプトをおこしているものは、会話が中心となっていて、絵を思い描かせる言葉が入っていません。小説などの方が、描写表現が幅広く、言葉の豊かさが違うんです。小説を読めば、頭の中にあるイメージをこうやって表現するんだ、とリンクさせることができます。
英語レベル別のおすすめ原作作品
おすすめの原作は、マイケル・クライトンの作品ですね。彼は、「ジュラシックパーク」やテレビドラマシリーズ「ER緊急救命室」の原作を書いた人です。近未来SF小説が得意で、スピード感があってスリリングなのが特徴。ただ科学技術の話など一部難しい部分はあります。
英語初心者の方は、「ハリーポッター」や「ナルニア王国」など、児童文学がおすすめですね。細かい所まで調べていると挫折してしまうので、分からなさすぎる所は読み飛ばして進めて良いと思います。多少読み飛ばしても、映像を見ているので話がわかるというのが、この学習方法の良い所です。
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TrumpThreatens to ‘Find’ Votes & 2021年おすすめ英語学習法②
Voicy News Brief
Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法③英語を使う環境を整えよう
おすすめする人

三原卓也
Voicy News Brief 水曜担当。
ニューヨーク在住の企業家。幼少期を過ごしたアメリカ・メイン州でアイスホッケーと出会い、中高はカナダへ単身スポーツ留学。
英語でインプット・アウトプットする環境を整える
英語を使わないといけない環境に身を置くというのが大切ですね。日本で暮らしていると難しいという声もあると思いますが、英語を使ったイベントのアシスタントや、ボランティアはネットで検索すると出てきます。今はコロナ禍でオフラインは難しいかもしれないですが…
あとは英会話を習うというのもあります。僕自身、海外の学校に通う中で、友達や教授との会話で、英語力がグッと上がった経験があるので、会話をする機会を創出するのもいいですね。ポイントは、知らない言葉が出て来たら、その場で聞く事。アメリカ人の部下にも分からない言葉の意味は聞いていましたね。
ライティング強化にはやっぱり日記
幼少期海外で過ごしていた時は、日本語力をキープするために、日本語で毎日日記を書いていました。それが今の自分の日本語の文章力に繋がっているので、英語で毎日日記を書いてみるというのも良いと思います。
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Indiana to Host NCAA Tourney & 2021年おすすめ英語学習法③
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Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法④Podcastをフル活用!
おすすめする人

新井里菜
Voicy News Brief 木曜担当。
香港在住の英日翻訳家。ポッドキャスト会を主宰するなど、音声メディアPR活動をおこなっている。
英語で世間話をしたいならPodcast
7年前に香港に移住した時は、友達がいない状況でした。友達を作りたいと思った時、周りでPodcastの話をしている人が多かったので、Podcastを聞き始めたんです。特に香港に住む外国の人は、Podcastで海外情報を得ている人が多いですね。
ビジネス系であれば、The New York Timesの「The Daily」がおすすめです。週7日放送されているので、習慣化しやすいです。
カジュアルに聞けるものだとGimlet Mediaの「Reply All」が好きです。これはPodcast 界の探偵ナイトスクープですね!リスナーからの質問をとても真面目に掘り下げて解決していくんです。20~30分ほどの番組で2週間に1回放送されています。最近は再放送をしていて、今までのベスト版が出ているので、聞き始めるにはちょうどいいです。
副教材でしっかりサポート
Podcastのスピードが早すぎて挫折してしまうという人は、アプリで再生速度を変えてみてください。あとは、副教材を使う!スクリプトの書き起こしがある番組もありますし、番組ページに詳しい解説がある場合もありますね。文字からも助けてもらえるのがPodcastの教材としての良い所です。
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Google Employees Unionize & 2021年おすすめ英語学習法④
Voicy News Brief
Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法⑤発音を強化するなら「早口言葉」
おすすめする人

エラン履恵
Voicy News Brief 金曜担当。
アメリカカリフォルニア州出身のクオーター。物心がついてから日本に興味があり、20歳の時に来日。英会話教師や舞台出演などをおこなっている。
苦手な発音を強化できるTongue Twister
舌や唇を細かく動かす必要がある早口言葉、英語ではTongue Twisterと言います。連続で早口言葉をいうことで、筋肉が鍛えられて英語の発音をよくするのに役立ちます。
有名な所では、She sells seashells by the seashoreや、Peter Piperがあります。多くの日本人が苦手なRとLの発音を強化できる早口言葉は、Red lorry, yellow lorry (赤いトラックと黄色いトラック)ですね。
早口言葉をいう時のポイントは、イメージを頭の中に思い描くこと。She sells seashells by the seashoreであれば、She sellsで彼女は売りに行く、seashells で貝殻を売りに行く、 by the seashoreで海岸沿いに売りに行く、という感じで言葉ごとに少しずつイメージしてみてください。
長文読解が苦手ならセンテンスダイアグラム
センテンスダイアグラムは、英文を視覚的にわかりやすく図式化したもの。文章を単語に分解して、各パーツの文章中の役割(主語や動詞)を理解していきます。長い文章の読解に苦しんでいる方は、この方法を取り入れることで、文章中の重要な所とそうでない所を瞬時に判断して読み進める訓練になります。
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Twitter Locks Trump’s Account & 2021年おすすめ英語学習法⑤
Voicy News Brief
Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法⑥おもしろい例文を見つけて生活の一部に
おすすめする人

深川由里江
Voicy News Brief 土曜担当。
シンガー/ボイストレーナー。アメリカ西海岸に大学留学後、日本でメジャーデビューを経験し、28歳でニューヨークへ渡りジャズの学位を取得。
面白い例文で楽しく覚える英単語帳
受験でよく使われる英単語帳、Duo3.0で勉強するのがおすすめですね。今は音声ダウンロードだと思いますが、私が勉強していた当時はCDが付属していました。フレーズを英語、日本語で聞くことができるんですが、音で学べるのがよかった。何より例文が面白かったので、それで単語を覚えられました!Natto smells awful but tastes terrific. 納豆は臭いはひどいけれど、味は最高、でterrificを覚えましたね(笑)
音と映像を、言葉にリンクして生活の一部に
発音は歌で学びました。かっこいい音を真似したいという所から入って、意味は後から確認してましたね。映画のセリフも教材に使っていました。登場人物のジェスチャーと、一緒に発せられた言葉を覚えると記憶しやすいんですよ。「Sex and the city」で結婚式にMr.Bigがあらわれなかった時、主人公のキャリーが “I’m humiliated!”(恥を晒されたわ!)と言ってブーケを投げつけたんですが、その言葉は今でもよく覚えています。音や映像と組み合わせて、単語の意味を記憶すると、勉強ではなく生活の一部になるのでおすすめです。
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JapanDeclares StateofEmergency & 2021年おすすめ英語学習法⑥
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Voicy News Brief with articles from The New York Times
おすすめ英語学習法⑦異文化は「サザエさん的アニメ」で学ぼう
おすすめする人

瀬沼健吾
Voicy News Brief 日曜担当。
小中高をインターナショナルスクールで過ごし、その後カナダのトロントに留学。日本に戻った後は商社に10年勤めた後3回の起業を経て、現在はITベンチャーに勤務。
朗読で鍛える発音
小学校からインターナショナルスクールに通っていたんですが、中学時代、先生に「ネイティブスピーカーは、発音で海外から来た人かどうか判断するよ」と言われたんです。海外の大学に行きたいと考えていたので、本を一冊朗読して舌や口の筋肉を鍛えることで、発音を練習しましたね。毎日1時間を1年間継続しました。
カルチャーを知りたければ英語版サザエさんを見よ
トロントの大学に行ってからは、アニメ「ザ・シンプソンズ」を見ることで、文化的な理解を深めていました。「ザ・シンプソンズ」は、アメリカの平凡な場所に住む平凡な人たちの話で、日本でいうサザエさんみたな感じ。
アメリカ・カナダ人は、会話の中で「ザ・シンプソンズ」の過去のセリフを引用する人が多かったので、アニメを見ることで話についていきやすくなりました。
カルチャーを知る意味では、アニメ「サウスパーク」もおすすめです。言葉は汚いのですが、実際の日常会話の中にはスラングが沢山出てくるので、それを理解するためには良いと思います。
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Twitter Suspends Trump & 2021年おすすめ英語学習法⑦
Voicy News Brief
Voicy News Brief with articles from The New York Times
Voicy News Briefで毎日英語に触れよう!
いかがでしたか?色々ご紹介しましたが、自分に合った学習方法を探して、今年こそ英語を始めてみましょう!
Voicyで放送中の英語ニュースチャンネル「Voicy News Brief」では、毎日The New York Timesのニュースを英語で紹介しています。ニュースの中に出てくる単語解説もあるので、毎日少しずつレベルアップできますよ。聞いたことがないという人は、ぜひ放送を聞いてみてくださいね!
インタビュアー

山本あづさ
Voicyコンテンツディレクター、フリーランスナレーター。Voicy News Briefの初代パーソナリティを務める。