Voicy Journal

誰もが発信出来る時代に、Voicyが制限されたメディアを作る理由

誰もが発信出来る時代に、Voicyが制限されたメディアを作る理由

SNSは、誰でも使うことができる。
自由な発信で社会と接点を持つことも出来るし、喜びを得ることだって出来る。

インターネットが普及した世界は、もはや誰もが主役になれる。SNSを筆頭に”誰もが発信できること”が今の時代のベースにある。

しかし、Voicyというサービスは誰もが情報発信をできるわけではない。これは、僕がVoicyに対して持っている一番大きな疑問だ。

「なぜ、この時代に制限されたプラットフォームを作るのか」

その先にどんな未来があり、何を意味しているのか?
語られることの少なかったVoicyのサービス設計に込められた想いを、CEOの緒方に聞いてみました。

音声の概念を変えたい。世の中を前進させるサービスを作りたかった

うすい:緒方さん、Voicyってなぜパーソナリティを制限したサービスにしたんですか?

緒方:Voicyがスタートした時は、パーソナリティに立候補してくれた方のほぼ全員にチャンネルを作っていたんです。僕は全員と放送内容の相談をしていたので、当時から1人1人が大好きなパーソナリティーで、みんなの放送は面白くって、誰よりも放送を聴いていたと思います。

でもその思いと裏腹に、なかなかリスナーの数が増えませんでした。ラジオが大好きで、出来たてのサービスのパーソナリティーに立候補してくれた方に、僕たちの力不足で寂しい想いをさせてしまったことがあったんです。

うすい:そうだったんですね。

緒方:その時に、今後のVoicyはどうすべきか?みたいなことを何度も何度も考えました。

全員がユーザーになれるサービスを作ることもできた。でも、それじゃあきっとラジオの概念は覆せないと思ったんだよね。

うすい:どういうことですか?

緒方:放送は面白いのに、なかなかユーザーが伸びなかった。だから、もっと根本にある、いまのラジオの概念を変える必要があると感じたんだよね。

うすい:ラジオの概念を変えるですか。

緒方:そう。まず、もっと簡単にラジオが聴けて、面白いよね。って概念に変える必要があった。

その時、ラジオの概念を変えるには、コンテンツを絞る必要があると感じたんだ。

うすい:ラジオの概念を変えるには、コンテンツを絞る必要がある?

緒方:例えば、テレビって視聴者が希望すれば番組に参加できるわけじゃないよね。

うすい:そうですね、素人がテレビに出ても面白い番組はできなそうですね。

緒方:ラジオもそれとよく似ているなって、サービスを運営する中で気付いたんだよね。全員が放送できるサービスにすることもできたんだけど、いまVoicyがすべきなのは、それじゃないと思って。

うすい:なるほど。ラジオの概念を変える事と、ユーザーを制限する理由がつながらないんですが、詳しく関係性を教えてもらえますか?

緒方:例えば、Netflixの話をすると。

どんどんテレビ番組を見なくなる傾向の中で、Netflixが登場してみんな映像を見るようになったよね。彼らはテレビの概念を変える挑戦をしたわけだ。

そのポイントになったのは、僕はコンテンツだと思っていて。ユーザーが増えてテレビの概念が変わりかけた時、優良なコンテンツを用意していたことで、がっちりユーザーの心を掴んだと思うんだよね。いまでは、ドラマや映画がなくてはならない存在にしてしまった。

うすい:概念を変えるには、コンテンツが大事だと。

緒方:今後は、誰でも音声放送を楽しめるようなサービス展開も考えてるんだけど、いまはまず音声放送の概念を変えなきゃいけない。

だから現状は、パーソナリティを絞った設計にしているんだよね。

うすい:せっかくNetflixに興味を持ってくれても、コンテンツが良くないと萎えちゃうってことですか。

緒方:そうそう。プラットフォーマーとして、ワクワクした気持ちでVoicyに来てくれた人には、その気持ちに応えたいと思ってるんだよね。

うすい:でも、Voicyが好きで自分も放送したい!って方にお断りすることもあるわけじゃないですか?その辺ってどう考えているんですか?

緒方:ありがたいことに、毎週100件以上のアカウント開設申請が来るようになりました。本当に嬉しいことで1件1件、丁寧に見ていますね。

でも、音声の特性を知っているからこそ、パーソナリティーを絞らせていただいてるんです。

うすい:音声の特性ですか。

緒方:そうそう。TwitterとかInstagramって、140字の制限があるからすぐに情報の全容を把握出来る。Instagramも画像を認識するのに5秒もあれば十分だよね。

うすい:そうですね。

緒方:でも、音声って、情報の全容を掴むには放送を最後まで聴く時間が必要になる。だから、その人の情報を長時間聞いてもいいという安心がないと、リスナーが増えづらい特徴がある。

逆に、その安心がある方は、音声放送にとても向いている。

うすい:なるほど。確かに全く知らない方の放送を20〜30分聴くのって難しいかもしれません。

緒方:僕らはパーソナリティーにハッピーになってほしい。ほとんどのサービスが受け手のために作っていて、発信者の負担は結構大きい。でも文化をゼロから作るときはとにかく、「そのパーソナリティーをハッピーにできるか、そのパーソナリティーがリスナーをハッピーにできるか」を考えています。

どこでも簡単に放送出来るVoicyは、音声の概念を変えられるのか?

うすい:1つ疑問に思ったことがあるんですけど、いいですか?

緒方:もちろん。

うすい:さきほどNetflixでは、良質なコンテンツを用意して概念を変えたと言っていましたが、Voicyって気軽に放送が出来るサービスじゃないですか。パーソナリティーを絞っても、放送が面白いとは限らないと思ったんですが。

緒方:お金をかけて作ったものや、伝統的に面白いものが良いものと判断される風潮があるけど、今の時代はそうじゃないと思うんだよね。

音声においても、今の時代に求められるコンテンツに概念をアップデートしないといけない。

例えば、はあちゅうさんの声を聴きたかったら、今まではイベントに足を運ばなきゃいけなかった。地方の方なんか大変だよね。深く知るためには本を読まないといけなかった。

うすい:確かにイベント参加費より、交通費のほうが大きいのかもしれませんね。

緒方:そこでVoicyは、いままで会いに行かないと聴けなかった音声を、気軽に放送出来るようにした。わざわざイベントに行かなくても、その人を身近に感じられるようになった。

うすい:その体験こそが、もう面白いと。

緒方:そうそう。

僕は、作られていない、ありのままを届けるコンテンツに価値があると思ってますね。

うすい:なるほど。

緒方:Voicyでは、データを使って音声のコンサルもしようとしていて。

うすい:音声のコンサルですか?

緒方:そう。Voicyには膨大な数の音声データを持っていて、どこで離脱したかとか、どんなコンテンツが人気があるか?などなどたくさんの音声データの分析をしているんです。

僕たちはデータの面で、パーソナリティをサポートしていこうと考えてます。音声のコンサルなんて前代未聞なので、大きなチャレンジになるけどね。(笑)

音声の常識さえも変えてしまうサービスを、ユーザーみんなで作りたい

うすい:最後にこのサービスの先にある未来像みたいな事を教えてください。

緒方:正直、3年後にどんな姿になってるかとか僕も想像してなくて。
それくらいスピード感があるから、もはや考える意味ないなと。

でも、音声で情報発信することが当たり前の世界を作りたいし、ラジオの常識をひっくり返したいと思ってます。Voicyに関わってくれているユーザーみんなで、そんな素敵な世界を作っていきたいと思ってます。

うすい:ユーザーみんなでですか。

緒方:Voicyを好きでいてくれるユーザーが人口の1割くらいいたら、常識が変わると思うんだよね。(笑)

難しいことは考えず単純に、みんなでいいサービス作ればいいと思うんだよね。文化って押し付けで作れるものじゃないと思ってるので、たくさん意見をもらってどんどん良くしていけたらいいなって。

うすい:この前、募集を開始したオンラインサロンもその一環ですか?

※Voicyファンラボとは、メンバーと共に、あなたのサービスへの好きや得意を活かし、サービスに関わることができるVoicyの運営する企業型オンラインサロンです。

 

そうそう。Voicyのことを好きと言って応援してくれる本当に素敵な仲間が集結してくれて。想定の倍以上の申込みがあって、Voicy作ってよかった〜!って思ったよね。改めて感動してしまった。

もう応募は締め切って動き出したんだけど、メンバーが感じていることを徹底的にヒアリングさせてもらって、一緒にサービスを良くしていこうと。

うすい:ユーザーがサービス改善を行うと。(笑)

緒方:そうそう。(笑)

出来るだけたくさんの人にサービスに関わってほしいと思っています。俺もVoicy関わってるんだよね〜!って人を増やしたいんです。

“お客様は神様”って言葉があるじゃん。あれってお客様を神様と捉えて、良い体験を!ってことだと思うんだけど、最近変わってきてて。

うすい:変わってきたんですか?

緒方:お客さんはサービスが好きで、良くなってほしいと願ってる。だからサービスに関われる部分を用意しておく。みんなの力で一緒に良くしていけるような。

その分僕たちは、より素敵なサービスに出来るようにそれ以上に頑張るっていう。お客様は神様ではなくて、「仲間」だと思ってきてるんだよね。

うすい:お客様は仲間ですか。いいですね、なんか。

緒方:でしょ!!みんなで最高のサービスを作っていこうと思います!

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この記事を書いた人

Voicy Journal編集長うすいよしき
日本トップセールスのクラウドファンディングサービスにて、立ち上げ期から約3年間マネージャーを務める。その後、株式会社Voicyにジョインし、Voicy ジャーナルの編集長に就任。音声メディアの可能性とVoicy社内のワクワクを伝え、世の中を少しだけエモくするために奮闘中。
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