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「仕事を着実に実行に移す『畳み人』スキルの重要性」を普通の会社員だからこそ伝えたいと思った – 設楽悠介

「仕事を着実に実行に移す『畳み人』スキルの重要性」を普通の会社員だからこそ伝えたいと思った – 設楽悠介

Voicyで活躍しているパーソナリティへの突撃インタビュー。今回は『風呂敷「畳み人」ラジオ』パーソナリティの設楽悠介さんです。

NewsPicksの野村高文さんと二人でVoicyで経営者やリーダーの右腕として仕事を着実に実行に移す「畳み人」の大切さを伝えている設楽さんに、2020年2月に出版した書籍『「畳み人」という選択』に込めた思いや、Voicyで気付いた音声の魅力、コミュニティに対するお考えを伺いました。

最後に「畳み人」として頑張る方に向けたメッセージもありますので、最後までお楽しみください。

■設楽悠介さん
株式会社幻冬舎編集本部コンテンツビジネス局局地頭/「あたらしい経済」編集長
1979年生まれ。明治学院大学法学部卒。マイナビを経て、幻冬舎に入社。同社でコンテンツビジネス局を立ち上げ、電子書籍事業・WEBメディア事業・コンテンツマーケティング・新規事業などを担当。仮想通貨・ブロックチェーンに特化したメディアプロジェクト「あたらしい経済」を創刊し編集長に。
個人としてNewsPicks野村高文氏とのビジネスユニット「風呂敷畳み人」を組み、Voicyで『風呂敷「畳み人」ラジオ』の配信や「風呂敷畳み人サロン」など、数々のビジネスコンテンツを発信中。著書に『「畳み人」という選択』(プレジデント社)。

「本を出すのは迷いがあった」それでも設楽さんが「畳み人」を後押しする理由

―― 出版おめでとうございます! 設楽さんが野村さんと一緒にVoicyを始めて2年弱のタイミングで書籍出版。なぜ今、書籍にして発信したのでしょうか?

書籍『「畳み人」という選択』の出版は、まさにVoicyがきっかけで出版社さんからお声がけいただき実現しました。

そもそもなぜVoicyを始めたのかというと、私自身がいろいろな仕事でビジネスコンテンツに関わる中で、どうしても経営者やリーダーなど、アイデアをゼロイチで生み出す人ばかりにスポットが当たっていると感じていました。それは悪いことではないのですが、しかし彼らの華やかな成功の裏には、必ず「畳み人」の存在があるものです。

例えばトイ・ストーリーで皆さんご存知のピクサーがうまくいったのも、当時のCEOだったスティーブ・ジョブズだけではなく、ローレンス・レビーというジョブスと現場のスタッフの間に入ってプロジェクトを実行に移した人がいたからこそなんです。

そのような「ナンバー2」「参謀」という存在を、今に置き換えて言語化したいと思っていました。実際に僕も今まで多くのリーダーの無茶ぶりをとにかく実行に移すという「畳み人」の仕事をして成長してきたと思っているので。

近年テクノロジーの発展で、あらゆるビジネスや業界の壁もどんどん無くなってきていますし、様々な事業のライフサイクルもどんどん速くなってきてます。つまりこれから企業がサバイバルしていくには、どんどんと状況に合わせて新しいプロジェクトやサービスを作ってはまた変化させるということを繰り返していくことが必要になると思ってます。

そんな状況でプロジェクトをうまく進める、そして状況に応じてまた新しいものに変化させていくためには、アイデアを出す「広げ人」と、それを実行に移していく「畳み人」がタッグを組むことの重要性が高まってきています。

なのに、冒頭に話したようにどうしても経営者やリーダー、つまり「広げ人」の成功談やノウハウばかりが世に溢れていると感じていました。だからこそもっと「畳み人」という言葉を浸透させることで、「畳み人」として頑張っている人にスポットライトが当たって、少しでも自信に繋がれば良いし、そうやって多くの素敵なビジネスが上手くいくようになれば良いなと思って発信を始めました。

―― そこで同じようにNewsPicksで数々の難題を畳んでいた野村さんに声をかけて、Voicyを始められたのですね。書籍出版のお声がかかったときは、どのようなことを考えていましたか?

紙の本であれば、Voicyと異なる層にも僕らが発信する「仕事を実行に移すことの大切さ」を届けることができるだろう、と思いました。ただ、本を出すには迷いがあったんです。

というのも、僕自身は「有名な起業家」でもなければ「世界的なプロジェクトを成功させた」わけでもない、いわば普通のビジネスパーソンです。そしてVoicyの『風呂敷「畳み人」ラジオ』で言っていることは、ある意味基本を大切にしようとか、極めて大切だけど基礎的なことが多かったりするわけです。だからそんなに有名でもない普通のビジネスパーソンの、そんな当たり前な話が有益なコンテンツになるのか?1冊の本として成立するのか?という迷いはありました。

ただ、それでも出版したいと思ったのは、例えばSNSでいうとフォロアー数が多いとか、表に出てくる成果だけが評価されやすい時代で、多くの人々が焦っているんじゃかいかと思ったからです。

著名な経営者やインフルエンサーもたくさんいますし、そして皆さんに周りにも複業やイベントで活躍している身近なマイクロインフルエンサーも多いはず。そして世間にはそうなるべきだと言う価値観や、そうなるためのノウハウが溢れています。だから自分もそうならなきゃと頑張るんだけど、なかなかそれは簡単なことではないと気づいて、そして焦るはずです。

僕は経験上、若いうちは自分の仕事をちゃんと実行に移して、まずは世の中よりも、会社の中とか、部署の中とか、自分の近くにいる人から評価される方が、中長期的に見て自分がやりたいことをやれる近道だと思っています。こうした「目の前のことをちゃんと実行しろ」という極めて当たり前なことをいう人は少なく、どうしてもドラマチックな話やノウハウ系の情報が目立ってしまって情報のギャップが広がるばかり。であれば普通の会社員でありながら、少し活動の幅を広げつつある僕が、等身大で発信することに意味があるのではないかと思いました。

トークイベント「Voicyファンフェスタ」に登壇中 (2019)

実は「コミュニティづくり」のためにVoicyをスタートした

―― 「畳み人」への熱い思いを発信するにあたって、一番最初にVoicyを選ばれたのはなぜでしょうか?

メッセージを深く伝えていくには、コミュニティがぴったりだと考えていました。ただ、無名の二人がいきなりコミュニティをつくっても誰も集まらないので、まずは自分たちが情報発信をして「土壌」をつくる必要があると考えました。そこでVoicyを選びました。

いくつか情報発信手段がある中で、まず大事なのは「継続のしやすさ」だと考えています。その点、文章だと本業に近いのでかなりこだわって時間がかかってしまうし、映像だとそんなに僕らに編集のノウハウがなかった。一方、音声であれば二人が集まって話すだけでコンテンツができるので、比較的手軽に数多く発信しながら継続できるかもしれないと思ったんです。Voicyはスマホ一台で収録・放送ができて便利でしたし。

「継続のしやすさ」という観点以外にも、僕も野村さんも元々ラジオや音声コンテンツが大好きだったことも、音声を選ぶ理由の一つでした。僕は初代iPodが発売されたときから、新作が出るたびに買って、ポッドキャストをダウンロードして聴いていたくらいに音声コンテンツが大好きでした。

―― コミュニティの土壌づくりに向けての継続的な発信にVoicyを活用した、ということですね。実際にVoicyで音声配信を始めて、改めて気付いた音声の魅力はありますか?

何より「受け手との距離の近さ」が特徴的だと改めて感じました。自分がリスナーとしてラジオやポッドキャストを聴いているときから感じていましたが、絶妙な発信者とリスナーとの距離感が生まれるのが音声コンテンツの魅力だと思います。遠すぎず、近すぎず、心地よい距離感なんですよね。

実際に『風呂敷「畳み人」ラジオ』をやっていると、リスナーさんに会ったときに「あぁ! 設楽さん! いつも聴いてます!」とフランクに言っていただくことが多いです。

話すときの呼吸やリズムがなんとなく伝わっているから、話しかける方もすっと懐に入りやすいのかな、とも思っています。それでいて音だけと情報量が限られているので、決して押し付けがましくもない。だから「フレンドリーに話せる」「初めて会った気がしない」そんなことを感じていただけているようです。

―― より身近に感じてもらえるように、収録中に意識していることはありますか?

「えーっと」などの口癖を言わないように心がけています。実は他の僕がやっているポッドキャストで一度「えーっと」などをカットしてみたことがあるんですが、30分ぐらいの放送で5分ぐらい短くなったことがあるんです。言いすぎてますよね(笑)。リスナーの方々にはできるだけ無駄な時間なく、ちゃんと味わってもらいたい。Voicyは編集ができないので、そういった無駄を排除して1秒あたりの質を高めよう。そんな意識で話しています。

他には「一放送に一笑い」を入れるように意識しています。どこかクスッと笑えるコンテンツってすごく大事だと思っているんですよね。笑いって大事です。だから、自分でVoicyを聴き返すときに「面白いこと」を言えているなと感じたらつい嬉しくなります。……これ、話さないほうがよかったかなぁ、みんな次から意識して聴いちゃうよね(笑)。

パーソナリティ限定イベントの記念写真 (2019)

コミュニティメンバーとの書籍づくりには新しい発見も

――  Voicyでの放送開始からわずか1ヶ月で、コミュニティ「風呂敷畳み人サロン」を立ち上げましたよね。そして今回の書籍『「畳み人」という選択』も、コミュニティメンバーとも一緒に制作していったと伺いました。どんなことをしていたのでしょうか?

まさに出版社や編集者と作家さんと行っているようなことを、コミュニティ内で共有していました。構成案や荒い状態の原稿を共有してブラッシュアップするだけでなく、カバーデザインやタイトル、プロモーションにも意見をもらいながら進めました。ホテルに缶詰め状態で執筆中の画面を共有して「執筆配信」ということもやっていましたね。

コミュニティを絡めて出版できる良さは、出版する前に多くの意見を聞いて企画をブラッシュアップできるところにあると思います。コミュニティ内には様々な業界・職種・働き方の人がいるので、執筆段階で色んな視点での意見をいただけて、とても参考になりました。

「焦らなくていい」着実に仕事を実行する畳み人へメッセージ

―― 『「畳み人」という選択』を読んだ読者へ、改めて伝えたいメッセージをいただきたいです!

とにかく「仕事を着実に実行する力をつけること」が大事です。焦らなくても大丈夫。多くの仕事に通じる仕事の基礎筋力を今のうちにつけていくと、将来どんどんと可能性が広がっていきます。

僕も今振り返ると、今までやった仕事でのちに役立たないことはなかったと言い切っても良いぐらいです。仕事に無駄なことは何もないです。どんな仕事のトラブルやミスも、大切な経験になる。だからこそまず目の前の仕事を着実に実行に移す、それに関しては誰よりも精度をあげて取り組むことを意識してほしいです。

―― では最後に、相棒である野村さんに、今伝えたいことをどうぞ!

もっと一緒に「畳み人」二人でこのコンテンツを広げていきたいですし、それは野村さんとしかできないと思ってます。今度は野村さんと共著などもチャレンジしたいですね、また別のアプローチでも僕ら二人で書けることはあると思っています。この記事を読んでる出版社さんご興味あれば、ぜひ連絡ください(笑)。


出版が決まった際の設楽さん・野村さんの想いは、こちらからもお聴きいただけます。

また、こちらのnoteでは、書籍『「畳み人」という選択』を読みながら合わせて聴きたいVoicyの放送回をご紹介しています!ぜひご覧ください。

https://note.com/voicy/n/ne959c058dcda

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