前回の「今年のCESで発表されたGoogleの「音声関連」10大ニュース」に引き続き、今回は今年のCESでAmazonが発表した音声関連のニュースをピックアップします。

CESの開始前、Amazonのデバイス担当SVP Dave Limp氏は、Alexa搭載のデバイスが累計1億台販売されたことを発表しました。

音声アシスタントを多様なハードウェアデバイスに実装して売っていくスタイルが、Alexa搭載デバイスの数を増加させている要因と言えるでしょう。

新しい声の体験は、スマートホームデバイス、TV、タブレット、そして車など様々なカテゴリに広がり、CESでは100以上のAlexa商品が並びました。

代表的なAlexa搭載デバイスを紹介します。

2-in-1タブレットデバイス
TV
車
ヘッドフォン
ホームセキュリティ
トイレ
スマートグラス
自転車
ピアノ

2-in-1タブレットデバイス

Lenovoは、Alexa搭載のスマートタブレット「Lenovo Smart Tab」を発表しました。タブレット自体はAndroid端末ですが、スマートスピーカーのドックにセットすると、Alexaのスマートディスプレイになる2-in-1タブレットデバイスです。

出典：https://www.lenovo.com/us/en/smart-tab/

TV

LGは、100WのDolby Atmosスピーカーを搭載した、巻き取り収納のできる有機ELテレビ「LG Signature OLED TV R」を発表しました。ボタンを押すとスタンドから65インチのテレビ画面がせり出してくる仕組みになっています。

出典：https://www.lg.com/us/tvs/lg-OLED65R9PUA-signature-oled-4k-tv

この製品には、「Full View」「Line View」「Zero View」の3つの表示オプションがあります。「Full View」は全画面表示。「Line View」は天気やスケジュールなどシンプルな情報表示のみを行い、「Zero View」は画面を全て隠して、スピーカーとして利用することができます。

車

中国のEV（電気自動車）ベンチャーBytonが、Alexa搭載の新型SUV「M-Byte」を発表しました。車載Alexaとして通話・メッセージング、Amazon Musicの再生、スケジュール通知などが行えます。

出典：https://www.byton.com/m-byte-concept

また、乗車している人を3人まで音声で識別し、それぞれに合わせたプレイリストを再生することもできるといいます。価格は約4万ドルで、意外と現実的なお値段です。

ヘッドフォン

ソニーが、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホン３種WH-1000XM3 / WH-1000XM2 / WI-1000Xに対して、Alexaをサポートすると発表しました。本体のボタンを押すことで、音声で検索や操作ができるようになります。

出典：https://www.sony.jp/headphone/products/WH-1000XM3/

ホームセキュリティ

Ring Door View Camは、ドアの覗き穴を代替するドアベルカメラです。Ringは、Amazon傘下の企業であるため、Alexaと完全に互換性を持っています。

出典：https://shop.ring.com/pages/door-view-cam

音声で呼びかけることで、どの部屋にいてもAlexa搭載のスマートフォンやスマートスピーカーで、ドアの前の状況を確認することが可能です。充電式バッテリーで稼働するため、配線工事などが不要で簡単に設置することができます。

トイレ

水回り製品で知られるKohlerの「Konnect」シリーズから、Alexa対応のトイレ「Numi 2.0」が発表されました。温水洗浄や便座を温める機能はもちろん、サラウンドサウンドスピーカーも内蔵されています。トイレの中で音声を使って、天気を確認したり、ニュースを聞いたり、トイレットペーパーを購入することも可能です。価格は、$7,000です。